2022年05月28日
A1305:人をダメにする天才化ギター
どうも、モッズおじさんです。
今回取り寄せたパーツ類… 2台分で総額25.912円 うちローズウッド指板用は13.491円… 皆様のギターもコレだけの投資で
まさかの SRV肉薄ストラト が出来ちゃうんです.
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
JUNO は初心者向け安ギターの中でも楽器店で評価が良かった機種のようで… 8.000円って捨て値が祟って過小評価されまくり
ですが 総額21.491円で VooDooなストラトが出来ちゃう. 土台の良さは 強みです.
にしても 上手く行ったなぁ… 共和商会さんが倒産した時 各楽器店で8千円で投げ売りされた
激安の殿堂 JUNO ストラトモデル がFender Custom Shop SRV Stratocaster に
ガッツリ追従する 極低ノイズの天才ギターに化けるんだから やめられまへんなぁ。。。
特に強烈なのが Marshall VALVE STATE に通した『クリーントーン』でして
今回の天才化はFUZZに負けない クリーントーンを犠牲にしない がコンセプトでしたが クリーントーンもこちらの期待を
遥かに上回るトーンでして… コレでストラトにハマらない人は まずいないんじゃないかと…
元々Fender Stratocaster って どこかぶっきらぼうで硬質なトーンではあるんだけど
今回の『天才化』で JAZZY であり 透明感があって 艶めかしい… と
相当 ビンテージ物の Stratocaster に近づいて コレが8千円で叩き売られてたギターとはねぇ。。。
と すっかりクリーントーンで弾き倒していますが 皆様いかがお過ごしですか?
もう1本のストラトモデルは 元々クリーントーン/クランチを主眼に置いた天才化を施そうと思ってましたが aT_Tuning の
ピックアップのお陰で 期待値はグングン急上昇中… メイプル指板と組み合わせると どうなるかな?
当時物のキャパシターを搭載したのはもちろんだけど aT_Tuning ピックアップが
ただパワーアップしただけのピックアップじゃない ってのが大きいんだよね。
っつー事で もう1本のJUNO メイプル指板 ストラトモデル も天才化します。
こちらはメイプル指板って事で 元々カラッとした音色なので
ネックを外したら ピックガードを取り外し アースとボリューム2番ホットを外して 全てのパーツを取り外します.
1回やってる事なんで まぁ手際が良い事…
前にも申した通り Fender Telecaster に寄せた天才化を図ります。
っつー事で ベロ出し22F指板ってのはチョイとめんどくさくて ネックを外して
からの ピックガードを取り外して ボリュームポットのアースと2番ホットを外して
ピックガードをフリーにして… ピックガード上の全てのパーツを外す と
Fender 純正パーツはインチ規格だけど 5way セレクターはミリ規格のJUNO にも装着できるのが分かってるので粛々と
ですが このメイプル指板の奴はカバーがビンテージ・イエロー だけどFender 純正パーツ付属のは白と黒のみ
一度通った道だけに チャッチャとやっちゃうんですね。
で ちょっとしたどうでもイイ拘りですが。。。 前回同様Fender 純正の5way セレクターを取り付ける
から始めますが 純正同封のセレクターノブは白と黒 だけど 今回のJUNO に付いてるノブは
ビンテージ・イエロー… って事で セレクターノブを別口で取り寄せまして。
っつー事で Montreuxのインチ規格用ビンテージイエローのセレクターノブを購入. aT_Tuningさんにもピックアップカバーを
同色で頼んでたんで メイプル指板もローズウッド指板の時と同様 言われても交換した事に気付かれない仕様になるんです.
Montreux のインチ用でビンテージイエローですね
まぁまぁ些細な事だけど ココだけ真新しいホワイトかブラック じゃカッコ悪いからね。
っつー事で前回と同じ手順 セレクターを取り付けたらポットを取り付ける。。。
やっぱポットって 径が違うと音の圧が違ってくるよね?????
いややっぱポットの径が変わると音圧が分厚くなって来るよね? 電力の数値だけで見れば変わらないけど ケースって
音にかなり影響を及ぼすと思うんですよ BIG MUFF のシェルケースがバカでかいのも 数値で測れない音質に影響するからで
と思ってたら デジマート・マガジンの地下実験室でレポート書いてた
。。。やっぱそうだよね??? 大きさで変わらなければFender Custom Shop や
Gibson Master Craft でも積極的に採用する筈だけど 1台も採用してねえ っつー。。。
コストダウンを言い繕う 見苦しい言い訳だよね???
ポットが干渉するキャビティ壁面部分を削って… って たったこれだけの箇所なんで強引に取り付ければ取り付けられそう
だけどパーツに負荷がかかるのは不安なんで 削っておきます. 結構加工が楽な木材なんで 削り過ぎに注意.
っつー事でココまでピックガードに装着したら 本体に装着してキャビティのアタリを確認
。。。 あれ? 割とすんなり入る… 気持ちズレてるね。。。 って事で
念のため当たる部分だけ削って拡張しておきます。
一度通った道だけに チャッチャと済ませてます。
ギターの音キャラを決めるのはボディの材質と形状 ネックの材質 それにキャパシターで キャパシターの担当する役割は
こちらの予想を超えて遥かに大きい… ビンテージ物のワックスキャパシターを 用意しました.
木工作業が終わったら 今度は半田付けの作業です。。。 特に理由は無いんだけど
最初にキャパシターを取り付ける事から 始めるんですね今回も。
前回はストラト丸出しの音になるセラミックキャパシターでしたが
今回はTelecasterや50年代Stratocaster 同様 ワックスキャパシターでして。
キャパシターとはUK/US での呼び名で EUや日本ではコンデンサーと呼ぶ機会が圧倒的に多い. 同じ物だけどね?
ワックスキャパシターは50年代Fender が正規採用してた奴なんで 着地点次第ではコレを選ぶほうが良かったりするんです.
巷では『バイト感』っつって ジャキッとした歯切れの良い音を出すアイテムとして
ワックスキャパシターに据え替える ってのが定番になってるようでして。
アメリカ人は好きだからねぇそういうジャッキジャキな奴。
ただね 現行Fender 純正パーツだと 結構高いの。。。
キャパシターを取り付けて ホット配線を半田付けして… と 今回も配線はトラディショナルな 3/5way配線とオーソドックス.
手持ちのホット配線が心許なかったんで 前回切り取ったピックアップのホット配線を使い回してます.
っつー事で 俺が選んだのは 1940年代の AEROVOX TYPE PS2 AEROLITE 0.1mF/200V
っつー 電子部品コレクター涎垂物の N.O.S… デッドストックです。
こういうのを惜し気もなく取り付けたら ホットの配線を半田付けして
ピックアップを装着します。
パワフルで粒立ちの良い音を出す でおなじみのAlnico V を採用した ST仕様に銅箔シールドが施された仕様を取り付けます.
Alinco V は「アルニコ ブイ」じゃなくて「アルニコ ファイブ」と読みます念のため.
今回採用したピックアップは aT_Tuning さんのST仕様 Alnico V で
Neck/ Middle: 6.5K と GTと一緒 だけどBridgeは7.5K と
敢えてパワーアップを抑えたピックアップで 俺としてはシングルコイルらしさを重視しようと
。。。 で 気が付きました? 今回ピックガードに全面シールド施してない事に。
ストラトのシングルコイルのノイズはもはや宿命 いろんなノイズ対策グッズが売ってますが 闇雲に対策を施すと今度は
ハイ落ち って現象が現れるそうで… で アース処理を施す以上の事は 敢えてやりません.
aT_Tuning さんが出している ST仕様は どうした事か銅箔シールドを施したものだけに
なってたんで コレに全面シールド施すといわゆる「ハイ落ち」が起こりそうなんで
敢えてこのまま 最悪ノイズが酷いようなら純正のシールドをアップデートしようかと。
っつー事で ピックアップ本体とシールドのアースを半田付けしまして
元々Fender は合理化をメインコンセプトに ポットをシールド版に密着させる事でアースを兼ねる って設計だったけど
ボルトが緩んでトラブル続出… で78年にようやく対策としてアース線を繋ぐ配線が追加された と.
基本 配線はFender がパテント申請した書類の配線図通りなんですが 唯一違うのは
3つのポットを繋ぐアース線でして。
コレは78年にアースが足りない対策として追加された配線で
前回のローズウッド指板でも取り付けました。
安ギターでありがちな コードの処理が雑… スプリングの伸縮でいつか噛んじゃう日が来るに違いない. って事は
逆を言えばコード処理を整えれば良い って話で
で ボディ側のブリッジアース線ですが。。。トレモロスプリングに干渉しまくりの配線は
そのうち断線して悪さしそう… どの道 交換です。
なにせ安い配線なんで しなやかさが皆無 メンテナンス性もすこぶる悪いカッチカチ振り
ええなにせ安ギターですから。
何気にESPの黒コードに付け替えちゃう無茶… スプリングに干渉しないように配置したんで もう安心ですね?
しなやかさもあるんで 今後のメンテナンスも楽になりますね?
スプリングを避けるように配線を組んで 新しい奴に交換しました。
この黒いブレイデッド・コードは20年位前に買っといて使う機会が無かった
ESPのコードでして。。。
今回 2台のJUNO に 装着しました。
前回は50年来の勘違いで逆付けして慌てたジャック端子ですが 今回は間違えず取り付けました. 後は粛々と組み上げて
音を出すのみ… もうね 期待値がグングン上がってます.
そしてジャック配線もチャッチャと済ませまして。。。 今回はホットとアースの端子
間違えずに半田付けしました。
あとは粛々と組み上げまして。。。
1回やった事だけに 早い早い。
このピックアップもスタガードポールピースで ココを見ないとピックガード下を丸々交換したとは夢にも思えない
シレっとビンテージサウンドをぶっ込んだ仕様になってまして.
で シールド繋いでアンプの電源入れて… うわぁ。。。 ノイズしねえ。
で 軽く弾いてみると。。。 うわぁ Telecaster っぽいわぁ。。。
ワックスキャパシターの威力は絶大で トーンを0まで絞るとモッコモコ
だけど1~5辺りだとしっかりとした芯が残って いわゆる「鈴鳴り感」が。。。
クリーンとゲインの切り替えスイッチとかクリーンとゲインの独立ダイヤルとかじゃなくて Marshall の場合クリーンを
出すには GAIN 1 を真ん中位に GAIN 2 を絞り切る でトーンは3種とも真ん中に置いてから調整するんです.
試しに Layla のイントロを弾くと。。。 うわぁ Derek & the Dominos そのまんまだぁ。
なんとも倍音豊かで キラキラした ジャキッとした 心地良く抜ける音なんです。
歪ませても良いんだけど コレは なんか歪ませるのがもったいない感じでして。
って事は。。。
JUNO メイプル指板 ストラトモデル の天才化も 大成功です♡
なにせ豊かな倍音 鈴の音のような残音 かたや歯切れ良くジャキっとしたトーンで かたやJAZZYでアダルトなトーンで
大化けした天才ギターはいつまでも弾いていたくなる… それだけに 仕事も飯も忘れてしまいそうなので 要注意.
心なしか 風格みたいなモンも漂ってまして。。。 ヤバい 弾きたくなっちゃう。
で 1回ネックを握ってアンプに電気入れるでしょ? 止まらなくなっちゃうの。
それこそ飯食うのも忘れて 時間も忘れて 歪ませたりクリーンにしたりクランチにしたり
幾つになっても 夢中になれるものがある ってのは大変良い事ですが
確実に 人をダメにするギターだなこりゃ。