2022年01月20日

A1292:Not Bad.



どうも、モッズおじさんです。


かつてジョン・レノンがお忍びで来日した際泊まった某老舗名門ホテル前は黒山の人だかりで 見事なまでに言い訳出来ない
申し分ない『密』で コレ絶対感染爆発起こるだろ と誰もが思ってただけに やっぱりね が本音ですが…






11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは

フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日


とさせて頂きます。

もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。



今年の1.17は俺雪かきでダウン… 日常がどうしても優先される人間の生活ではどうしても 過去の話は脇に置かれがち
ってのは発生直後から危惧されていた事で あらかじめ予測出来てたから今対処が出来てるようでして…






そうなんだよね 四半世紀を過ぎるともはや あの時細胞のひとつもこの世に存在してなかった

世代への交代が進むってなモンっすよね… それは震災発生直後から危惧されていた事で

それだけに 知らない世代にどうやって伝えようか と皆様散々考えてきたと思いますが

阪神淡路発生直後に 知らない世代の3割が共感出来たら万々歳 と俺は言ってましたが



神戸に引換え秋田県では知事からユッルユルで 大丈夫だろ 的なニュアンスまで漂わせたから現在オミクロン絶賛増殖中.
東北6県で忘年会新年会の自粛要請が一番緩かったから こうなるのは当然で必然… 今年も祭りは中止だ中止.






経験が無いと憶測でしかモノが言えないから なんだけど 神戸は大丈夫でしょう…多分

っつー事で 1都12県に蔓延防止措置が21日から2月13日まで適用 だそうで

やっぱ箱根駅伝で応援見物に出ちゃいけなかったね だったんですが

皆様いかがお過ごしですか?



緊急事態宣言を想定して巣籠の準備 も兼ねて手に入れた JUNO 3トーンサンバースト ローズウッド指板 は良く出来てて
安ギターとバカに出来ないダークホース. 作りも音もイイ線行ってて 価格って何だろう… と考えさせられる.






人って平穏に過ごそうとしても どうしても日々起こる事件事象の影響を受けて

忘れてはならない事ですら時にうっかり忘れてしまう事が多々あるものですが それはさておき

JUNO ストラトキャスターモデル 3トーンサンバースト ローズウッド指板 は調整もしっかりしていて

コレがまぁ なかなかナマイキな音を出してまして… 到底新品当時2万円以下と思えない



サンバーストのストラトって 俺らが高校時代には『定番』カラーで 日本では一番人気のローズウッド指板 とベタな奴
ですが なかなか良い音を出すので手放せなくなるナマイキな奴. それでも手を入れる余地は 充分あります.






本家 Fender Custom Shop とまでは行かないまでも かつての62ビンスト位は迫ってる

現行Squire よりこっちのほうがイイ音出してる っつーナマイキぶりなんっすよ。

実際このギターは MORRIS W-20 よろしく 『化ける』ギターなんだろうなぁ。。。

Saymore Duncan とか入れたらいいじゃん って話ではあるんだけど



ギターやってる人なら誰でも『音の向上』っつったらピックアップ交換 と答えますが 自分が欲しい音とピックアップの音を
理解してなければ後回しにするのが無難. そこまで単純に出来てないからね?ギターって.






実はエレクトリック・ギターってそう単純な代物ではない もちろんピックアップ交換で

音は劇的に変わるけど それだけじゃ実は足りてない… 着地点が見えていれば尚更

難しい個所って増えて来るんで そろそろピックガードを開けて確認しようか

でもなぁ。。。 前オーナーさんが調整入れちゃってるから もったいないような。。。



まさかの 安ギターJUNO をもう1本買っちゃう無茶… 現在はサンバースト以上にベタなブラックで メイプル指板っつー
パッと見だけはまんま エリック・クラプトン ですが JUNO はひと味違うんです…


A1292:Not Bad.



っつー事で もう1本買っちゃいました

今度は JUNO ストラトキャスターモデル ブラック メイプルネック で

ヘッドストックのJUNOロゴは小さめで MOST INNOVATIVE INSTRUMENT. っつー能書き付 で

ローズ指板の JUNO ロゴ大き目で SOUND INNOVATOR と能書きは異なってまして



ヘッドストックの黒縁に金のフォーマットで JUNO は ローズウッドと比べるとひと回りちいちゃい. 製造年で違うのかな?
とも思ったけど どうやら指板によってロゴ後の能書きが違うから みたいっす.






年式の差かな?と思ったけど黒縁金のJUNOロゴの奴は他のメイプル指板も同じで

どうやらメイプルとローズウッドでは能書きが違ってて 能書きが長いメイプルのほうは

スペースに収まるようにフォントサイズをちいちゃくしているだけのようで。。。

で 相変わらずクルーソンタイプのペグが入ってて ナマイキな感じではあるんですが



90年代におったおった… クルーソンの縦割れ軸に馴染めずに無理やりグローバーとかの普通の軸に替えるオッチョコチョイ
多分この個体もそういう改造が加えられて 結果ハンドルが固くなっちゃってる… 手を入れるべき箇所っすね.






どうした事か6連クルーソンタイプの特徴である 先割れで弦を通す穴がある通常の奴じゃなく

もっと一般的なシャフトの横から弦を差すタイプで… メーカーさんか楽器店か前オーナーさんかが

余計な改造入れちゃったみたいっすね。。。そういう別仕様のペグなのかな?

お陰様で固着しててまぁ硬い事!!!



そうなんです JUNO のメイプル指板は『貼りメイプル』で おそらく最安値で貼りメイプルのストラトが買えるっつー
なにせ90年代中頃にバカのひとつ覚え的に市場に溢れた貼りメイプル… 売れ筋をガンガン採用してたんですね.






ネックは相変わらず65Bシェイプで握りやすい… 普通メイプル指板ってワンピースで

削り出すんだけど コレはなんと! メイプルネックにメイプル指板を貼り付けた

貼りメイプル

Fender では67年から70年までの短い期間にオプションで用意されてたレアアイテムで



裏を見るとマホガニーのスカンク・ラインが入ってないのが一般的な貼りメイプルの特徴で この個体ではまばらに
タイガーストライプが入ったメイプルを使用しています. 何気に贅沢な仕様は相変わらず.






90年代に再ブームが来たジミ・ヘンドリックスの愛機が白の68年Stratocaster って事で

猫も杓子も『貼りメイプル』って時期があったんっすよ… それにローズ指板とネックを共有出来て

売れ方に応じて生産本数を調整しやすい って製作時のメリットも大きいしね。

っつー事で 結果ナマイキなギターがさらにナマイキに磨きがかかりまして。



ハードマテリアルはローズウッド指板と共用. シンクロナイズド・トレモロは初心者が分けも分からず無茶な使い方をする
前提で Gotoh 製品が使われている模様… 頑丈で壊れにくいからね Gotoh 製品は.






パッと見 Fender クラプトンモデルを思い出させる佇まい… なのに! グリーンピックガードは

60年代前半の特徴 とコレまた90年代のビンテージギターブームの頃に知られるようなって

急に楽器屋さんのパーツコーナーの常連になった奴で… 当時のギターの売れ線 全部入ってる っつー。

で この個体に関して言えば トレモロアームに少々ガタが来ている。



シンクロナイズドトレモロは中空でセットするモノだから クラプトンのように使わないから固定 って時以外は止めネジの
高さを揃えてやる必要があります. 見事に1弦側が浮いていたので締めすぎないよう全体を増し締め調整… ブロックは 不安です.






どうやら購入してたからアームを付けっ放しだったんだろうねぇ。。。ネジ穴からのガタで

こうなるとブロック側をヘリサート若しくは交換 でシンクロナイズド・トレモロも作動させると

必要以上に1弦側が浮き上がる。。。 って事で6本のネジを増し締めして調整。

で 張られて送られてきた弦は1弦と 何故か4弦がブリッジ駒から切れていて…



バックプレートは紛失していない個体で やっぱハの字にセッティングされてて どうやら初期設定がこうだった みたいっすね.
キャビティ内は全部ソリッド黒で塗り潰されてるので 素地が何の木か分からない ですが…






1弦はある意味予定調和 だけど4弦は弦そのものに傷があったかヘタクソ… いや

何と申しますか… ヘタクソの証拠です。。。 他に言いようがねえよ

フォロー不可能 って事で弦を張り替えて音出しチェックすると… こっちは何の不具合もない。

到着後商品確認のために でホントは弦の張替は後にしたかったんですが



通常の Stratocaster やストラトモデルは21Fなので ネックはそのままいじらなくてもネジを外せばピックガードが
スッ… と外れる けど22Fは指板ベロ出しで1F追加してる兼ね合いで 外そうとすると引っ掛かる… ネック外すしかない.






っつーのもね? 普通Stratocaster やストラトモデルって21F前提で作られてるから

弦をどければネジ9本か11本外せばピックガードとへばりついてるユニットが外せるんですよ。

でも JUNO は22F で… 1F追加するんで延伸したベロ(延伸分のフィンガーボード)が干渉して

ネック外さないとピックガードが外れないんっすよ。



ネックにカポタストを噛ませてから外せば 弦は纏まったまま移動させられるので弦が邪魔でこんがらがって阿鼻叫喚 な
クッチャクチャな作業にはならずに済むんです. リアルにメンテ初歩の初歩入門 な基本テクですね.






っつー事でネックを外します 弦は緩めて張ったまま でカポタストを噛ませれば

弦がばらける事なく外せます。。。 メンテの初歩的なテクですね?

で ピックガードを外したら ピックアップとポットとキャパシターを確認。。。

やっぱ 16mm のポットだったね?



ココは安ギターの方程式通り SSH のザクリとマグネット追加のピックアップ それにちいちゃいポットに安いキャパシター
と もっと貧弱になる筈のハードウェアですが 何故が良い音がする… ギターって材が重要 の好例ですね?






ユニットは安ギターの方程式通り ピックアップ用のザクリもSSH で方程式通り

でちょっとがっかり ですが他の安ギターではFender Mexico や 現行Squire ですら

お弁当箱とかお風呂とか呼ばれる全面ザクリ もはやセミアコ なだけにまだマシ。

って事で。。。 ピックガードを開けたから ついででボディを磨くか キッタネエから。



恐ろしい事に「何だこれ?紙が挟まってる」っつってポイと捨てちゃう話が満載で驚いてるんですが コレはいい加減な作業員が
落とした奴ではなくて 出荷前の最終組み上げでネック角を調整した奴で Fender でも紙を挟んで調整してる 捨てちゃダメな奴.






っつー事でピックガードとボディの際迄綺麗に磨き上げまして からの再組立て

で注意しないといけないのがネックポケットにあったりなかったりする『紙』ですが

捨てちゃいけません なにせネック角度調整でわざと挟んだ紙だから 捨てると角度が狂っちゃう。

置かれた場所と枚数を正確に覚えとかないと コナンくんよりはチョイマシ 程度の音痴になっちゃう。



ネックポケットを見れば木目が通った1枚板 ってのが誰でもすぐ分かる. バスウッドはココまで木目は明確ではない.
っつー事で JUNO はアルダー2ピースか3ピース ってのが分かるんですね♪ 値段を遥かに超えた大盤振舞.






で ソリッドカラーだとボディの材が何だか判別は難しいんですが ネックポケットの

塗装が塗られないデッドポイントで確認できるんです。

コレはアッシュほど明確ではないけどバスウッドと違って木目がしっかりと確認できる

アルダーの単板ですね



いやアルダーってギター作る以外に需要が無い木材だから そんな高くない… クラプトンモデルに倣ってマットフィニッシュの
ネックに ラッカーと思われるボディフィニッシュで 気分は After Midnight カラッとした音質が 心地良い奴です.






っつー事で再組上げを終えて チューニングも合わせて 改めてVALVESTATE で鳴らすと

メイプル指板特有の抜けるような高音… 初心者が言う『キンキン音』とは違って 抜ける音なのは

フィニッシュがポリ系塗料じゃなくて ラッカーフィニッシュだから なんだよね。

いや実際 何故メイプル指板が日本だけ少ないか理解に苦しみますが



JUNO で手を入れるべき箇所が 分かりました。


 



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Posted by モッズおじさん  at 15:11 │Comments(0)魂の栄養 ギターの話

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