2014年12月21日

107:ようやく



どうも、モッズおじさんです。


横浜時代はホントにごくごく少量生産 でも計算間違えてやり直し、ってのもあったけどね


107:ようやく



漆グリップに取り憑かれて、肝心のブランクの進捗はどうなってんのさ、なんっすけど

ふたつの難問にぶち当たってるんっすよ。

ひとつは、現代バンブーロッドビルディングがアメリカで発展して主流だから標準単位が全部inch なんっすよ。

今まではごく少量生産だったからメートル換算してきたんだけど





とにかくアメリカってのは困ったモンだよな、世界では少数派のヤードポンド法だし温度は少数派の華氏だし

気温摂氏0℃って言われてもゼロにしちゃあ暖かいんじゃねえの?っつーのが理由だとかそうじゃないとか。

メジャーそのものはちょっとエグれば何とか見つかるんっすよ。

でも問題なのはダイヤルデプスゲージっつープレーニングフォームのセッティングに不可欠な奴で





メートル法の奴は見つかるけどinch の奴だとまるでないし、デジタルだとそれだけで自動で高くなっちゃう。。。

困ったな。。。でダメ元で埼玉県蕨市にある老舗・ササノさんで調べたら
。。。普通にある。。。いやそれ以前に。。。ササノさん、まだやってた。。。

2000年頃に廃業を宣言して日本中に衝撃を与えたんっすけど、在庫が処分できなかったのかな。

ササじいが急に辞めるって言い出す前にオーダー、掛けときます。


メノウガイドは今で言う所のSiCガイド的な ラインの滑りを追及したロッドの奴だったんっすよ


089-a.JPG




とにかくガイド位置とか出すのに必要だからね。

で、もうひとつの問題っつーのがそのガイドそのもので。。。メノウガイドは決まってるんっすよ

実は買う所も決まってるんっすわ。

問題は取り付けるべきスネークガイドのサイズっすね。


次回作成を予定しているMarvell テーパーには日本で流通が少ないブリティッシュ・ツイストのスネークガイドを装着予定です


089-b.JPG




こういうのはブランク特性を引き出すためにビルダーの思想を反映させる、って部分なんっすけど

実は大まかにアンチョコ、つまりカンペ的なモノがあるんっすよ。

慣例とアンチョコを参考にすると#3より軽いライン用と#4~6用、って感じで分かれるんっすけど

さて困った。。。


しなやかなシルクラインは自分で手入れして浮力を調整するんっすよ イイんだけど、高いんだよね


089-c.jpg




実はGarrison 193 っつーのはDT4で設定されたテーパーレシピなんっすけど

AFTMA が設定したフライラインの統一規格に照らし合わせるとDT3になっちゃう。。。

しょうがないんすよAFTMA 設立以前に完成したテーパーだから。

シルクラインはドレッシング次第でDT3でもDT4位の重さになっちゃうからね。


PEZON のマニアの方は飛びが違う・本流に負けない、で虜になりますが、実はそういう事


089-d.jpg




そういうテーパーデータ、珍しくないんっすよ。。。PEZON なんかほぼ全部表記より2番手重いラインが適正、

そりゃ他より飛ぶロッドになるよね、なんっすよ。

それはそれは長閑な時代の産物なんだろうけど、ガイド選ぶ俺としてみりゃあ困っちゃうよ。

ちょうど#3と#4でガイドの大きさが切り替わるっつー。。。


Garrison 193 テーパーの使用目的から、こんな感じの細いワイヤのスネークガイドで#3セッティングにします


089-e.JPG




そこで使用目的で考えました。。。このブランク、ロッドに組み上げたら東山湖トラウトガーデンで使います?

渓流だよね普通

ブランク自体が飛距離を殺して中短距離で活かす設定なんだからガイドも殺して活かすセッティングかな

っつー判断でDT3向きのガイドセッティングにしますわ。


PVCラインなんだけどシルクの特徴を引き出したSYLK 言ってくれればアメリカから取り寄せます


089-f.jpg




流れでラインっすけど。。。バンブーの特性を楽しむにはPVCラインよりシルクラインをお勧めします

が、高いんだよねコレが。

個人的には比重が安定してて扱いも楽な、ウチの工房でも正式に採用してるCOATLAND 444 SYLK をお勧めしますわ。

ただオーダー掛けてもなかなか釣具屋さんに届かない、とかオーダーそのものを断られるってのがあるみたいっすよ。


手に入らないで困ったら、ご連絡下さい。


 



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Posted by モッズおじさん  at 18:13 │Comments(0)工房の話竿と釣りと渓流の話

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