2014年11月22日

052:漆のレシピ

どうも、モッズおじさんです。


まずは生漆に繋ぎを混ぜてペーストに 混ぜ物は邪道…そうっすね、塗りの場合は


042-a.JPG




今手を付けてるブランクの漆塗りも残す所あと2回重ね塗りすれば完了っす。

実際今塗りを止めても充分商品として通用するんだけどね。

本日はショールーム業務を優先するため塗りはお休みです

が、ロッド作りは今日もやってるんだよね。


素地に塗って固着させます 作業詳細は、秘密です


042-b.JPG




ロッドにはグリップがないとなんにも始まんない。。。そこら辺の竹伐って糸付けりゃイイって代モンじゃねえから。

本来ならポルトガル産のFlor A(AAAA)以上のコルクとか唐木とか削るんっすけど

それって、森林破壊だよね

フライフィッシャーってのはエコロジストの性格持ってる人多いのに、そこだけ急に乱伐支持って。。。


固まるとこんな感じ ココに更にペーストを塗って素地を巻いて。。。(写真は試作品)


042-c.JPG




実際コルクは日に日に高くなってるからね。

っつー事でウチの工房では岩手県産の漆をグリップにまで採用しちゃうっつー。。。

漆塗りじゃなくてね、漆に繋ぎを入れてペーストにした奴をベースになる素地(素材)に塗るんっすよ。

で、そいつを固めて。。。


何度か繰り返すとグリップの形が現れるんっすよ ペーストで目止めを施して。。。(写真は試作品)


042-d.JPG




を繰り返して欲しいグリップの太さと形をザックリと整えてくんっすよ。

これを乾漆っつーんすけど、基本農作業なんかで使った天然素材の麻紐を素地に再利用っつー

まさにリサイクル、まさに漆のグリップ

最後に磨いて上塗りでキレイな色でも付けてやって。。。


磨いて色を付けるとこうなるんっすよ(写真は試作品)


052:漆のレシピ



作る際にキモになる繋ぎと固め方とかなんっすけど

大阪で大々的にパクられた苦い、ガイニーな過去があるんで伏せときますわ。

コレのイイ所はね、作ってるほうは削んの失敗ってのがあり得ない、削りカスも漆に混ぜて再利用できる

使うほうはしっとりとした漆独特の肌触りでべとつかない、だから釣りに専念できる。。。と。


結果、みーんなハッピーになる奴っすね。


 



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Posted by モッズおじさん  at 15:00 │Comments(0)工房の話

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