2022年11月28日

A1326:ネックの反りを 直してみます



どうも、モッズおじさんです。


今回の主役は なんて事はない さして珍しくもないアルミニウムの角パイプ. 長さも50cm程度でリアルに珍しさレア度はゼロ
ですが 場合によってはギター弾く人は1本は持っていたほうがイイかも な話です.


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アルミ 角パイプ(A6063)t2.0 40mm × 20mm × 500mm
価格:1620円(税込、送料別) (2022/11/27時点)





2022年9/1より ショールームは終了させて頂きました。

御用の方はこのブログのコメント欄で結構ですので

あらかじめご連絡いただけると幸いです

お越しの際はマスク着用と手消毒のご協力お願いいたします。



ここ何場所か ずーっとあと一歩の所まで行ってるのに手が届かない 高安にはどうしてもとって欲しかったんだけどねぇ
残念ではあるけど 明日という日もあらぁな 来年こそは. 平幕優勝の阿炎は あっぱれですが.






そうねぇ。。。世間は日本がドイツに勝った余韻に浸ってる方々が多いようですが

そういう人達には申し訳ない 俺は相撲の高安にそろそろ優勝して欲しい のほうが

よほど気になる昨今でして。。。 で 結果は高安脳震盪 で優勝は阿炎… 賜杯 遠いなぁ

ですが 皆様いかがお過ごしですか?



到着したアルミ角パイプは蓋をする必要があります. アルミプレートを折り曲げてチョチョイと蓋してしまいます.
ただ熱が逃げないと空気が膨張して暴発る恐れがあるので キリで穴をあけるのを忘れずに.






それでも首相は土俵際 ですがそれはさておき アルミ角パイプが届いてさぁネックの反り直すぜ

と作業に入るのはチョイと早い アルミ板を折り曲げて パイプの穴に蓋をします。

こういうのは折り紙で鍛えてるんでチョチョイのチョイ… で取り付けまして

熱が溜まって暴発するのを防ぐために空気穴を開けまして



なんと現行品 昭和元禄から作られ続けている熱出すだけのナショナル(現Panasonic)のアイロンは バンブーロッド製作用に
買ったんですが ギターのメンテで大活躍中. ただ熱出すだけってのがすごく便利なんです.






今回もアイロンを使用しますが ナショナルと名乗っていた頃から作り続けている

スチーム機能無しの 昭和感漂うパナソニックのアイロンをずーッと使ってまして。

前回は MOZZ D-28 12弦のボディトップ膨らみ矯正からブリッジ剥がし 果ては炙りの代わりに

と大活躍しましたが 今回は熱源として使用します。



今回の Calace の順反りは7Fから曲がってたので 7Fにクランプを嚙ませ 絞り込みます. ギターの反りって大体5~9Fの間で
起こっちゃうモノらしいっすよ. 熱を加えるのも9Fを重点的に って事で.






まずは焦げ予防で指板にオレンジオイルを塗り 1Fとジョイントフレットの12Fそれに

順反りの始点(底辺?)の7Fに割り箸を敷いて その上に角パイプを乗せる。

そしてCクランプを 12F→1F→7Fの順に噛ませて絞り込んで 強制的に反りを補正します。

と。。。 木材の反りの矯正は いわば冷間法と加熱法の2種類があるんですが



いわば冷間法 を施工する場合はアイロンは不要で このまま安置するんですね. 本当は冷間法のほうが確実に効果が持続する
けど 3か月弾けないってのはかなり辛い… って事で定期的にチェックして必要があれば再度矯正の道を選びました.






冷間法ならこのまま安置 で仕上がると反り戻りが極めて少ないので安上がりなんっすよ。

ただ今回行うのは いわば加熱法で 角パイプを加熱して その余熱で反りを矯正するんですが

反り戻りが意外と多くて定期的に施す必要があるのですが 短時間で使用できるようになる

。。。 加熱法だと長くて7日安置ですが 冷間法だと1~3か月安置 だからね?



12F側に30分置いたら1F側に置き換えて30分 コレを2回繰り返すのが上限. 最初の30分で角パイプはやけどするほど
熱くなってます. と同時に割り箸とパイプの摩擦 Cクランプとネックの摩擦でキュッ…キュッ…と音が出るんです.






っつー事でアイロンの出力を『中』にして反り始まりの7Fの12F側に置いて30分

続いて7Fの1F側に置き直して30分 このセットを2回 計2時間を上限に施します。

最初の30分でネックが接触している箇所からキュッ… キュッ… と擦れる音が出るんです。

『効いてる』証拠っすね♪



慣れてくると見えてくるんですが 慣れてきてもより客観的な判断が欲しい時 それでもネック用のスケールは高くて
って場合は 簡易的にスケールとしても利用できるんです. こうやると反ってるの 一目瞭然でしょ?






で 2時間張り付いて安全確認してる間に無駄ムダ情報を一席…

経験の浅いギター愛好者は ネックの反りを確認するのが難しい って事情がありますが

アルミ角パイプを置くだけでバッチリ確認できちゃう スケール代わりに使えちゃうんですね。

以上 無駄ムダ情報でした。



割り箸が邪魔で確認し辛いですが 順反りが綺麗に矯正されているように見える. 指板や周辺の焦げも発生せず
今のところ順調です. ネック素材が不明だっただけに 絞り込みが不安ではあったんですが 上手くいってます.





無駄ムダ情報語ってるうちに2時間経過したんでアイロンを下ろして 温みが取れるまで

最低2日間安置します。。。指板とネックを接着している膠が溶けてるはずなんで 再接着待ちです。

今回は Dynamic Guitar 同様 素材不明のネックはマホガニーやナトー材のような特性で

1mm程度の締め込みだったんで楽勝モードで絞り込めましたが



さあ弦を張って と気は逸るんですが 熱を加えて指板とネックを接着しているネックが緩んでいるはずなので 最低2日は
このまま動かさず安置. 弦高も変わってくるので調整が必要に なりますね確実に.






コレがメイプルだと大変なんっすよねぇ… 1度で決めようと思わないで 数回に分けて

作業をする事が ネックを折らない最大のコツみたいっすね。

っつー事で 最低気温が0℃前後まで下回る今日明日置いて 様子を見ますが

結構イイ感じで仕上がりそうな予感です。



早く弦を張りたいんだけど もうチョイ 我慢です。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 16:06Comments(0)魂の栄養 ギターの話