2022年11月10日

A1321:うーん ダイナミーック♪



どうも、モッズおじさんです。


美貌爆発!!!若村麻由美さんの美貌が完全炸裂した「御家人斬九郎」はアニメ慣れしている若ゾーも唸るストーリー展開に
映像京都の芸術映像 それに渡辺謙の豪快な殺陣と麻佐女(まさじょ)様の存在感… ソフト化は されてません.






2022年9/1より ショールームは終了させて頂きました。

御用の方はこのブログのコメント欄で結構ですので

あらかじめご連絡いただけると幸いです

お越しの際はマスク着用と手消毒のご協力お願いいたします。



へぇぇ くろきはなのドラマ また始まるんだぁ 最近売れてるねぇくろきはな… !!!「くろきはる」って読むの???
30代から症状が出始める深刻なオッサン化防止にも大変有効だったんっすよアナログ全開の時代には.






どうもスマホきっかけの「見たいものだけを見る」「欲しい情報だけを見る」環境ってのが

世の中の『分断』を助長しているような気が するんだよねぇ。。。

超アナログ一辺倒だった時代は電車に乗っただけで中吊り広告の文字の羅列から

「へぇぇぇ 渡辺謙 南果歩と結婚したんだぁ…(当時情報)」とか ジャンル外の情報とか入ってきて



週刊新潮とかは中吊り広告を終了したけど 実は今でも意外と見られてる… あるアンケートでは2人に1人が何気に見てる
って… こういうのが下がってたら「ああキャンプですかぁ…」で興味を持つ人がひとり位出て ってのが結構大事だったりする.






人様の付いた離れたとか興味ねえけど 一見すると興味ねえそぐわない情報でも それが

知らない世界の入り口見つけたり 文字に起こされたら結構共感できる部分があったり思考の誤植が修正出来たり

で 結果己のポリシーが強化されたりするんだけど 皆様いかがお過ごしですか?

もっとも童貞の意見的なクダラネエ情報も散々見えてたりしたんで昔も得るものばかりじゃなかったけど



オークション出品時の写真… オンボロという単語が相応しい 輪を掛けて当時物の『綱』が貧相増幅な ただ古いだけのギター
に見えますが 実は歴史的名器のひとつ… 当時物の綱は 今でいうストラップの代用品だったようで.






それはさておき 先日YAMAKI 製作の FOLKS F-108 が1.000円で購入できた話を

したばっかりですが 今度は天下のYAMAHA のDynamic Guitar No2 を

YAMAKI からの YAMAHA って… 狙ったワケじゃないんだけど たまたま ね?

FOLKS F-108 byYAMAKI はシリアルナンバーから昭36(1961)年製 ってのがハッキリしたんですが



YAMAHA(日本楽器)は元々ピアノ専門メーカーだったけど 戦後の音楽需要に乗るべく楽器の多角経営に着手 さぞかし潤沢な
資本で王様商売を… と思ったら大間違い 鈴木バイオリンに作り方教わりながら試行錯誤に明け暮れてた時代の産物だそうな.






今回手に入れた Dynamic Guitar No.2 はシリアルナンバー 131562 の6桁でラベルは赤枠

JISマーク無しの9Fポジションマークが10Fに入ってる で1958年以降 1963年以前 と推察される

ガットギターの風体なのに鉄弦が張れる 画期的なギターなのでございま
。。。いや 当時まだギター作り慣れしてないピアノメーカーのYAMAHA がガットギターを土台に

鉄弦張れるようにした『過渡期』のギターで 新品当初からブリッジにピン(木ネジ)が打たれてる っつー



クラシックギターとエルヴィス・プレスリーの時代 って事で純粋にバタ臭い世界に 急に蔦吉姉さんのフレグランスが…
鬼滅の刃の大正期「和洋折衷」を飛び越して急に江戸時代ぶっ込んじゃうYAMAHA って 結構やるじゃん.






それもこのブリッジと指板はイスノキっつー 琵琶や三味線のバチに使う固い材で

洋物なのに急に『御家人斬九郎』の舟久の女将か蔦吉姉さんのフレグランス入っちゃったよ

もう…知らんぷり!ですが分からない人は渡辺謙主演の『御家人斬九郎』で確認してください。

で 見た目はニューヨーカーに 見ようと無理すれば見えなくもないけど コレは確実に



ボディ裏側の骨組みとブリッジのピンが当時のYAMAHA の特許で ブリッジにピンを打つ補強は後のギター修理では割と
一般的に用いられるようになったんです. もっともブリッジが剝がれなくなった分 トップ板が割れるようになっちゃったっつー.






クラシックギターですね なにせ幅広指板のRadius は0”R… スラブ(フラット)です。

サドルはオクターブチューニング完全無視の平行サドルで象牙製(!!!)

完全にただのクラシックギターじゃねえかよ なんですが

鉄弦が張れる 大音量を期待したクラシックギター ってのが本当の姿なんでしょうね。



確か50年代までネジはマイナスが一般的で 日本国内でプラスネジが一般化したのは60年代から. もちろん地域差が激しい
時代だっただけに地方では70年代までマイナスが主流でしたが 全国流通製品は60年初頭にはコンバートが完了してたんです.






状態は若干の順反りは入ってるけど この程度はFender USA の工場出荷時と同等位

とも思えるので許容範囲 マイナスネジで留められたペグは錆付いてるけど

ナスカルブ充填で充分稼働するようになりまして… その気になればオキシクリーンで洗浄すれば

輝きは相当回復しそうですが 却って経年劣化でしか出せない『味』なので 敢えてこのままで。



安く見積もって1963年 下手すりゃ1958年から溜めに溜めた埃が吸着してるんで 1回拭き取ったらこの通り. もうね…
人間こういう時って とりあえず笑うんだね. 特にクラシックギターは酷い目に合ってる個体が多いから ありがちだけど.






問題は 少なくとも1963年から溜めに溜めたボディの埃と汚れで 元々のギターの色が

分からんほどにへばりついて蓄積している。。。 っつー事でオレンジオイルをたっぷり塗って

汚れを浮き上がらせて からのコンパウンドで磨く事2セット

で ようやく本来の色と木目が出てきました。



今やレジェンドのYAMAHA天竜工場製のYAMAHAで作った鈴木バイオリンのギターってのが素性. なるほどスプルーストップに
メイプル…いやカエデ杢サイドバックは ストラディバリウスと同じ組み合わせなのも頷ける. 俺が好きな組み合わせね.






しょうがないよね なにせ500円で落札したギターだから むしろこの程度で済んで上々。

当然弦もゆうに50年前のもの思われ YASUMA 購入時に付いていたエリクサー弦を保管してたんで

とりあえず張ってみて オープンGでチューニングして 音を出してみると。。。

YAMAKI と並ぶか捲るほどの大音量



基本的にはガットギターの設計なので弦高は6弦12Fで5mm と当時のフォークギターのフォーマットというよりガットギターの
基本的なフォーマット. 全体的には保守的な作りですが 攻めてる所は攻めてるギターです.





完全に こっちの予想を遥かに超えてきました。

元々 Muddy Waters を弾きたくて試しに買ってみたんだけど。。。 500円だしね?

FOLKS F-108 (by YAMAKI) 弾いて「俺もうMartin も Gibson も要らね」と思ったけど

このギター弾いて「俺もうリゾネーターやDobro 要らねえかも」と本気で思っちった。。。



12Fジョイントでカッタウェイ無し なので結構早々と親指を離すフィンガリングが要求される ローコードでカッティング専用
とするとスラブ指板で慣れがいる… 決して初心者向きではないギターではあります.






ただね 指板R がフラットなんで ボトルネックだとスライド慣れしてない人には

少々弾き辛いかも… 12Fジョイントネックなんで 高音域は少々弾き辛いかも だけど

低音がズシンと来る 枯れた抜けの良いトーンは デルタの雰囲気バッチリ なんっすよ。

弦高調整をしっかり施せば フィンガープレイのブルースにもドンズバな 泥臭い奴でしたよ。



弦高を下げるなら 意外な事に100均ショップで売ってる針金1.2mm迄をサドルにコンバートすれば使えちゃうんです
が… オリジナルのサドルは象牙で 替えるのも削るのも勇気がいる… 悩ましい所です.






っつー事でそういうギターに仕上げるために弦高調整しようか と画策してるんだけど

Dynamic Guitar でありがちなサドル欠品 を狙ってたんですが 純正の象牙(!!!)サドルが付いてたんで

さあどうしよう 今や貴重品の象牙を削る勇気 俺にはないなぁ。。。他素材に替える勇気も ねえなぁ。。。

まさか500円でフルオリ手に入るとは。。。



とりあえず Roto Sound の弦に張り替えて 様子を見ます。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 17:00Comments(0)魂の栄養 ギターの話