2021年08月26日

A1265:Charlie Watts the GREAT



どうも、モッズおじさんです。


末席ながら最後の大物 the Rolling Stones 初来日ライブを見る事が出来たのは大変な幸運だったんですよ. この後
Bill Wyman が脱退して Stones の音は妙に安定して… それでもご機嫌な音楽を提供してくれたんですが…






3/24から コロナ対策 でショールームは

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とさせて頂きます。

もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
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静かなる職人・寡黙でドライな英国紳士 Stones 屈指の頑固者 Charlie Watts の訃報に頭真っ白になった… いずれは来る日
と分かっていたけど 余りに突然で しかも死因は未公表… Stones サウンドの最重要人物だっただけに 愕然.






完全に コレで完全に the Rolling Stones は終わった。。。 今後活動を続けても

単なる懐メロバンドでしかなくなるのは明白。。。 いや ミックとキースとロニーのカリスマ品評会か?

なにせ 静かなる職人 Charlie Watts がお亡くなりになってしまったのだから。

余りに突然の訃報で 休日明けのお知らせもすっ飛ぶほどのショックを受けまして。。。



基本的には『我関せず』の寡黙な性格で ワイルドで破天荒なキャラは他のメンバー達に任せて己のスタイルを死守していた
実際現役時 ファンの間では Charlie Watts のファンです というと笑われるような そういう立ち位置ではあったんですが






ミックとキースがいればストーンズは成り立つと思ったら大間違い Charlie Watts の

独特なドラミングが無ければストーンズの『音』は成立しない とは1979年にキースが言ってた事だけど

それを裏付けるかのように ミックもキースもソロアルバムではご機嫌なサウンドではあるけど

ストーンズのそれとは明らかに違う。。。個人的には Bill Wyman 脱退時点で



デビューから1967年まではマネージャーのアンドリュー・ルーグ・オールダムの『反ビートルズ路線』でバンドをキャラ化
に付き合わされてプレイスタイルもリンゴ・スターになぞらされてたけど それでもしっかりスイングしてた っつー.






ある意味 the Rolling Stones は終わってしまった と感じていたワケで。

いやね? Charlie Watts は元々スイング系ビッグバンドのドラマーとして売れっ子だったのを

Mick Jagger と Keith Richards それに Brian Jones の熱いラブコールで引き抜かれただけに

ロックドラマーとしては異例の Jazz を基盤に置いたリズムを叩き出せるプレイヤーだったんっすよ。



ミックとキースの確執でソロ活動が多くなった80年代に 兼ねてから夢だった自分のビッグ・バンド でスイング・ジャズを
思いっ切り楽しんでた Charlie Watts が居まして… 前進的なStonesサウンドは 古典的な黒人音楽が土台だったんです.






Jazz系で言えば Cream の Ginger Baker もそうだけど 彼はもっと近代的なJazz

のちにフュージョンに繋がるプログレ系で そういう人は意外と多いけど

戦前から続くスイング・ジャズを体得しているロックドラマーは唯一無二。

Stones は Groove してるんじゃなくて Swing しているのが実に心地良かった。



Brian Jones 追悼コンサートとなったHyde Park コンサートでは Keith Richards との立ち位置が逆になってドラムプレイが
暴走してましたが Keith に言わせれば「よくある事」だそうで… 3者の不安定さこそが Stonesの個性だったワケで.






さらに 普通はドラムが楽曲のテンポとリズムを支配して他の楽器が合わせるものだけど

Stones の場合 Keith Richards がテンポとリズムを支配して そこにまずCharlie Watts が追従し

そのCharlie Watts のドラムに合わせてBill Wyman がプレイする。。。 この時僅かにずれる

コンマ何秒かのズレがStones 独特の『音』になって独特な音楽観が生まれたワケで。



販売戦略でライバル とされてきましたが実は大の仲良し… ロックドラムの基礎を完成させたリンゴ・スターのスタイルを
真似するようにと強要されていた時期はあるものの 当人リンゴとは仲が良かったみたいっすよ.






史上最強のバンド Led Zeppelin でも John Bonham のドラムに Jimmy Page のギターが

追従して John Paul Jones のベースがそこに追従する事で生まれるズレが独自のサウンドを生んでいる

って言うのと同じで 阿吽の呼吸が生み出す『空気感』こそがバンドのカラーとなるんだけど

こういうアナログな『間』を排除せざるを得ない楽曲をリリースし続けたらどうなるか。。。



他のバンドではこの年になると痛々しかったりするんだけど Stones は「相変わらずだね」とむしろ嬉しくなってしまうのは
Charlie Watts が『我関せず』で 手数が少ないながらも鋭いスイングを叩き出し続けてくれたから なんだよね.






プレイヤー個人をフューチャーするには良いけど バンド独自のサウンドは完全消去されて

今の時代のような 特に聞く価値が見いだせない 退屈な音階の羅列が聞こえて来るのみ なんです。

そういう意味ではBill Wyman が脱退した時点でStones の不安定なサウンドが安定し過ぎて

ある意味終わった けど Charlie Watts の存在で辛うじてStones は現役として継続出来た  が



Charlie Watts が貫いたのは ワイルドなStones に於いて紳士であり続けた事. 元々戦前Jazz界では堅気に見てもらう為に
スーツにネクタイを常としたんですが Charlie Watts もそこに倣って紳士を貫いたのだとか.






コレで終わったな。。。

かつて 英国式マーチングバンドを土台にしていた狂気のドラマー・Keith Moon が急逝して

途端に失速 迷路に迷い込んだ the Who の例を挙げるまでもなく

ドラマーが居なくなるとバンドのカラーが失せて 終わっちゃうんです。。。



以前『ストーンズ1のファッションリーダーは?』と聞かれて Keith Richards は即答で Charlie Watts の名を挙げた.
あのスーツの着こなしは俺にはできない とストーンズ1のファッションリーダーが脱帽するほど って話もある.






Led Zeppelin は稀代の天才ロックドラマー・John Bonham が急逝してすぐに

活動を停止したのは Zep の音を出せなくなった と判断したからなんだよね。

デビュー以来 常に『解散』と囁かれていたStones でしたが

屋台骨がなくなったら。。。 現役としては 終わったな。。。。。。



若かった頃には良く分からなかったけど 年を取るにつれて見えて来るのが Charlie Watts の魅力だったりする…
年取るのはまっぴらごめん でもどうせ取るならCharlie Watts みたいな爺になってみたいもんだ と.


A1265:Charlie Watts the GREAT



時間軸としてこういうフェーズに入った とは常々思ってたけど いざその時が来ると

なんとも。。。今後ああいうスイング出来るロックドラマーは出て来ないだろうなぁ。。。

Charlie Watts でこの衝撃だから Keith Richards や Eric Clapton がお亡くなりになったら

もうどうなってしまうのか 自分の事ながら予測すらできない。。。



Mick Jagger は何があっても死ななそうだけどね?


 



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Posted by モッズおじさん  at 17:40 │Comments(0)おじさんのひとりごと

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