2018年07月18日
A685:ペンは剣よりも強し
どうも、モッズおじさんです。
俺に多大な影響を与えた人のひとりが 上岡龍太郎師匠で 毒舌が印象深い芸人さんでしたが 今や絶滅芸とも言える『屁理屈芸』と
本人が言っていた通り 理論整然とした屁理屈を最も得意としていた上方芸人さんでした
さて本日は。。。そういえば どうした事か俺 モッズおじさんの『文章が面白い』っつってくれて。
ブログに散々遊びに来てくれる皆さんが多いみたいで なんかスイマセン。
親方に至っては釣りが直接の繋がり なんっすけど実は『文章』が背景にありまして
彼とは『文章』が無ければココまで繋がる事は無かったんじゃないか と。
俺に多大な影響を与えた人のひとりが 故・筑紫哲也さんで ラジオで展開していたしなやかで鋭い論理の展開に痺れました
後に俺が下っ端でお仕事した事が何度かあったけど 発言は極左思想だけど気のいいオッサン って感じでした
いや実際 ゆとり世代云々と言いますが そのゆとり世代のチョイ前のバブル世代や団塊Jr世代
。。。つまり 俺らの世代っすね? この辺から徐々に文章を書く って機会が減ってって
なにせバブル期は「将来文章なんかコンピューターがチャチャッと書いてくれる時代が来るからね?」っつってたからね?
大学入試をはじめ各種試験で軒並みマークシート方式になって 文章書く機会も意欲も意義もなくなっちゃった。
バブル期にはメガバイトでビルのワンフロア必要としたけど今じゃ掌に1テラか2テラバイトっつー 誰がこんな時代を予測したか
ましてや 全部文章打ち込む奴じゃん 今時はマトモな文章書けないと生きていけない っつー
じゃあバブル期に『将来』っつってた今の時代は そんな簡単に文章が書けるかっつったら
。。。LINE やSNS やメールの類が全盛期 バブル期に不要になると言われてたスキルが逆にMUST
文章能力が最強に重要なスキルになってるワケっすよ。
もちろん単語を切り置くだけで充分通じる ってコンテンツも多いワケだけど
いや実際 地方都市の役人の文章能力の低さには中央つまり政治の中枢霞が関では辟易しているってのがオフレコ情報でして
私文書の書式で公文書提出するから 最悪放っぽっちゃう って事もあるとかないとか
コレが公官庁などや 裁判絡み とか大人として気を引き締めていかないといけない箇所で
文章を出さないといけない って場面で文章能力低い だとその人の品格資質を疑われる
それこそ 謝罪文なんか公文書レベルでカッチリ書かないといけないのに 小学生の反省文レベル じゃ
書き手の社会的地位によっては 不信しか与えないっつー。。。詫びになってねえよ っつってね?
俺に多大な影響を与えた人のひとりが芥川龍之介で 短編で纏められた心理描写には又吉以上に痺れたんっすよ 漠然とした不安で
自殺なさったけど 現代のロクに文章も書けない社会を予測して 文豪らしく悲観しちゃったのかな?
で、実際社会に出て困ってる人が多くて なんと今や早稲田大学でも1-2年の必須授業で
文章の書き方を教えてるっつー。。。じゃあ高卒だと教わらないまんま って事なのかな?
っつー事で もう20年以上前の話だけど 首の皮1枚だった先輩のナオトさんが解雇の危機って時に
俺が教えた「文章の書き方」ってのを メモとして残しときますかね。
責任は一切取れませんが それでも良ければ『続きを読む』に進んで下さい。
ナオトさんってのは 俺の報道時代の先輩でスッゲエお世話になった人なんだけど
超個性的な人だった って事で超個性派繋がりで俳優の竹中直人さんからなぞった仮名です。
パニック障害ってのはただ激しくパニくるのとはワケが違う 当然鹿角みたいな田舎は大丈夫って保証なんかどこにもない
けど昨今ではこういう症状を理由にクビにするブラック企業も多いようで… 差別行為は解雇の理由になりません
そのナオトさん 性格は超マジメでまっつぐな人 だったんだけどパニック障害を患ってて
通院治療中 でそれを会社も把握してて… っつーのも仕事ができるから雇われてたんっすね。
ところが過去に2回 パニック障害の症状 つまり現場で固まって頭真っ白になっちゃう が出て問題になったんだけど
とうとう3度目が出ちゃって… スリーストライク制度で解雇 の危機に瀕したんっすよ。。。ナオトさんピーンチ。
いや実際 テレビ局ってのは変わった所でしたよ… リアルに偉い大人からチャラいのから胡散臭いの まさに魑魅魍魎が闊歩する
そこで分単位で億の金が動いてんだから そりゃ自律神経のひとつやふたつ 不具合起こしても不思議じゃねえ
で、会社は最後のチャンスとして 局の上層部に提出する謝罪文を書け っつー命令が下って
ナオトさん 病状とは違う意味で固まっちゃって… そういうの出来たら 記者になってたよ って目ぇしてて。
で。。。見るに見かねた俺は大学入試で身に付けた『小論文』のテクニックを
ナオトさんに教えたんっすね。
いや皆さんも頭ではなく 心のどこかで感じてるんっすよ 客観的事実のみで論を展開しないと何やっても何も解決しないと
っつーのも 野党政治家は論を立ててるようで感情でぶつかっていくでしょ? でそれ見てダメだよ負けちゃうよ っつっちゃう
まず論文ってのは一切の主観を排除する 客観的事実の塊 ってのが大前提で
主観で書いた文章は論文とは言わず 感想文と言う ワケっすよ。
で、局の上層部のエラい大人には感想文より論文のほうがいろいろふさわしいから で
全体像は『論文』で書きなされ とまず進言したんっすね。
俺がTwitter もInsta もLINE もやんないのはね 下書きが極めてやり辛いから 当然頭ン中取っ散らかってて 即出し向きじゃない
もっとも つぶやきを寄せ集めたら論文の下書き って側面はあるんだけどね?
で 客観的事実を列挙するとなると… 起った事だけを時系列で列挙していくと伝わりやすい
っつー事でまずは下書きで 時間を追ってあれが起こったこれが起こったを書かせて
結果 こうなっちゃいました を書かせて。。。それを文章になるように助詞や接続詞で繋いで切って
。。。はい、最初の段落 『起承転結』の『起』が書けまぁしたぁ。。。
なんでこうなったか なんでこんな事になっちゃったか を客観的に書けないと こんなんなっちゃうの良い例
いやこの人の場合分かってるけど 言うと刑事訴追受けるから なのかな
で、なんでこうなったか なんでこんなこと起っちゃったか っつー原因を客観的に列挙する
で ココでは原因だけを書く 言い訳とか書かない とにかく事実だけ 何故なら感想文じゃねえから
を下書きで書いたら また助詞や接続詞とか駆使して繋ぐ切る で文章が書き上がる。
はい 『起承転結』の『承』が 書けまぁしたぁ~。。。
いやマジで 社会に出るとなんだか知らないけどいろんな報告書書かされるよ? 備品無くしたっていう軽いポカから 調査報告的な
割とシャレになってない奴まで…
で、ココで終わったらただの『報告書』… 社会に出ると報告書は結構書かされるだけに
ナオトさんも「コレ使えるなぁ。。。」と感心しきりだったけど 感心してる場合じゃないよ?クビ掛かってんだから
っつー事で次に書くべき内容は「じゃあどうするべきったの?」を客観的に列挙する
。。。コレも下書きで思いつく限りを列挙すると 文章が作りやすい。
真実は時に残酷だ… 特に謝罪文の場合 身に覚えがある事をまんま書いてると絶対心が折れる けどそれを乗り越えると
ウソで固めた言い訳よりも明るい未来が 待ってるんっすけど ねぇ…
で、列挙した奴を見直して 飽くまで客観的に見直して 言い訳や自己都合を全部バッサリ行く
。。。精神的に厳しい作業だけど 今の所飽くまで論文だからね?
特にナオトさんのこのケースでは 書いた言い訳や自己都合を理由にクビ って十分あり得るから。
で、これは箇条書きで列挙してもOKなんで はい、『起承転結』の『転』が 書けまぁしたぁ~。。。
謝罪文と論文の大きな違いは 謝罪文は最後に詫びの言葉に感情を明記する 主観がココに入る事を許されてるって点
最後に感情を入れるんだから 途中で感情を入れる必要はない って事っすね
で、ココがキモになるんっすけど 『転』で心折れながら列挙したんだから 『転』の内容の
改善策を列挙してみましょっか… 多分それを全部実践する 全部やる って言えば
『起承転結』の『結』になると思うよ?
。。。で、書いてるのは論文じゃなくて謝罪文だから 最後に侘びの言葉を明記する で謝罪文の 完成でーす
黒ずくめの組織に通用するかどうかは分かりませんが ペーペーの社員から見ればジンやウォッカとそんな変わんない上層部を
説得するには それなりの作法と書き方ってのがあるんっすよ 論文形式で行けば 大体大丈夫
。。。で ナオトさん 言われた通りに謝罪文を書いて上司に提出して おそらく局の上層部も読んで
「ココまでしっかりと反省してるんだから 本来はクビだけど もう1度チャンスをやろう」
って ナオトさん 助かっちゃいました。
以来ナオトさん経由でしばらく俺のあだ名は謝罪文の鬼だったっつー。。。
いや実際 親方が呑気に衣川サクラマス狙います っつって川で竿出せるのも あの争いで勝ったっつー実績があるからで
そういうのが自信に繋がって いろんな事に波及するんっすよ イイ意味で
で。。。ここまで話すと親方は 思い当たる節があるんじゃねえっすかね。
なにせ親方の案件も ほぼ同じフォーマットと原則で 文章書かせたからね?
で、争いで親方勝っちゃった っつー。。。
実際マニュアル100項目覚える以上に 効果絶大なんっすよ論文の『型』って。
結構俺に影響を与え続けているのがさまぁ~ずで どSボケの大竹さんに追い詰められて追い詰められて 最後に三村さんが
爆発してツッコむ っつー独特のスタイルで 三村ツッコミが「面白い」と印象に残るんっすね
で。。。実は俺の文章って ほぼ全て論文の『型』に従って書いてるだけで 感情の部分は
よぉく読んでみると全体の1割書いてるか書いてないか 位なんっすよね。
いや感情だけで文章書いちゃうと それぞれの感情表現が自己主張し過ぎちゃってそれぞれのインパクトが散っちゃう
感情表現は論理で下地を作ってから1個だけポンと置いたほうが インパクトが強く残るんっすよ。
うん さすがに酷い で書き直しを要求したら「もうできません」とムダに送り付けて来た市からの謝罪文は部活の顧問宛の文面的
それでも「謝ったんだからイイんだ」っつー上司判断に 臍を噛んで悔しがる担当者… 鹿角市の闇 深いな
で ナオトさんの謝罪文みたいに あれだけ壮大な振りで論理を展開させてからの「ゴメンナサイ」は
判で押したような「今後このような事が無いように…」ってマニュアルの文言より遥かに説得力がある。
その辺『絆』って言葉と一緒で あんだけ多くの人が同じ言葉使ってたら もはや空気だよね?
じゃあ論文の方式は書くのが難しいかっつったら 文章苦手で技術屋やってるナオトさんでも書けちゃった っつー。。。
一応市の担当者は「止む無し」で掲載許可を取って掲載していますが 詫びの下りから入るのは最悪 後が膨らまないから
膨らまないと 言い訳しか思いつかなくなっちゃう恐れあり… そりゃ部活の顧問宛並の文章じゃ国が見もしない ってなっちゃうよ
それどころか おらバカだっけ っつってる農家の息子で肉体労働者の親方ですら書けちゃった
っつー。。。なのに御大層な試験合格して職務に付いてる連中が出来ねえ って法は ないよね?
要するに 書き方教わったか教わんなかったか ってだけの話なんだよね。
しょうがないんだよ入試がマークシート化してから高校で教えなくなってるから。
実は現役時代に親父の母校 玉川大学を受験したけど落ちちゃった… そりゃそうだよね 小論文「僕は」から始めちゃったから
そうかぁ最初のひと言で落とされたかぁ… で翌年余裕で合格しました 月謝払えないから 行かなかったけどね?
俺18歳の時衝撃だったのがね、予備校で小論文の書き方を教わった最初の授業でね
入試で「僕は」「私は」から始まる文章提出しても先を読まれる事なく 即弾かれる って聞いた時ね。
論文は客観的事実で 「僕は」「私は」から始まるのは感想文だから そもそもの問いにそぐわない だから見る価値無し
。。。きっびしいねぇ。。。。。。と思ったワケっすよ。
そうなんです 釣り竿作ってるオッサンや 農家の出の肉体労働者や テレビの裏方の技術屋っつー 毛並みも立場もバラっバラなのに
書けちゃうって文章を 役所や『局』が付くトコで働く連中に出来ないって法はない ってのを言いたかったんっすね
ところがどうした事か 予備校で「論理の展開が面白い」と評価を受けて以来 読んでて面白い と
今まで散々言われてるんっすけど 時に「自分の文章に酔ってません?」と分かりやすく妬まれる けど
実は 俺の文章の どこがどういう風に面白いのか 1個も分かってない っつー。。。
。。。。。。いや コレは コレに関しては 俺は理解しないほうがイイのかもしれない。
分かっちゃったら そこ意識しすぎて盛り過ぎて つまんなくなっちゃうかもしれないからね?